介護用語 ~ 高齢者虐待
高齢者虐待(こうれいしゃぎゃくたい ageism)とは、家庭内や施設内での高齢者に対する虐待行為である。児童虐待に比べて高齢者はメディアでの報道は少ないが、潜在的なケースはかなりの件数に上ると推定される。その背景には、子どもなどの家族と同居している高齢者が多く、虐待する側もされる側も虐待の事実を隠す傾向が強いというのが原因となっている。また慢性化した虐待の場合、当人が何も反応しなくなる事もあり、他方高齢者の肉体・精神に固有の加齢に伴う普遍的な変化もあって、露見し難い・当事者が言い逃れし易いという問題も見られる。こうした虐待を発見するには、高齢者本人のごく自然な行為に対する極度のおびえや、立ったり座ったりという普通の日常的な生活動作での不具合、局部にかゆみのようなものを訴えるなどといったことに注意する必要があり、保健師、介護支援専門員、ホームヘルパーなどによる発見が期待されるが、専門家による虐待を行う家族への介入は非常に難しいという現状がある。