介護用語 ~ 看護学
看護学 (かんごがく) とは、医学に基づく知識を基礎とし、医師、歯科医師の医療、診療活動の補助、援助、新生児から高齢者まで、人間の発達段階のそれぞれ固有の健康問題への援助と健康の維持、増進(Health Promotion)について研究、教育する学問。他の自然科学や社会科学と違い、後進の看護師を「どう教育していくか」は、看護学の中でも愁眉のテーマである。看護師に求められる資質に加えて、それをだれが教育することができるか、その条件のみならず、現実にそれをできる人材といったところまで問題になってくるためである。英語ではnursing scienceといい、これを引き合いに看護学の科学、自然科学としての性格を強調する傾向もある。若い世代の人たちは人間科学という人たちも多く、どういう位置づけをするかで、学問的な性格も変わってくる。これは臨床経験を積んだ看護師が、大学院教育を受けて看護研究者の道に転進してくる場合、各自の関心に合わせて、自らの看護学を支えるのに、何を副専門として学んだかによってもその判断の尺度を大きく左右される。たとえば、腫瘍学、精神医学、疫学、臨床心理学、健康心理学、社会福祉学など。患者とその家族、医師、コメディカルとのコミュニケーション、健康教育、地域看護学、疾病の予防、ジェンダーとからんだ母性、周産期ケアのあり方、なども重要なテーマになってきた。 健康心理学と合わせて、看護研究を考えるという傾向も増えてきた。ちなみに世界で初めての大学の看護学部は、アメリカのニューヨーク市のコロンビア大学看護学部で、1889年の創立である。ヨーロッパでは、1956年創設のエジンバラ大学健康社会学部の看護学科が最も古いものになる。