介護用語 ~ 介護予防スポーツ
介護予防スポーツ(かいごよぼうすぽーつ)とは、「死ぬまで元気」でいたいと望むお年寄りを中心に生まれた、健康志向の新たなスポーツのジャンルの総称である。2000年にスタートした介護保険制度は、法附則の規定に基づく制度全般の見直し時期を迎え、2006年4月から新たに介護予防などのサービスがスタートした。その策定の過程で、要介護状態になる前に予防するシステムへの転換が重視され、有識者や専門家を交えて検討された結果、介護の予防を目的とする新たなスポーツジャンルの必要性が再認識された。これを受けて、介護予防スポーツという新概念が生まれるに至った。筋力低下の予防、ボケ予防などは、従来のスポーツを少し工夫するだけでも可能になる。そのため、介護予防を目的とするスポーツのカテゴリーに入る既存のスポーツは数多く存在する。たとえば、ボケ予防の目的で指先と頭を連動させて使う綾取りをすれば、介護予防になっているとみなされるであろう。水中歩行訓練や、砂利の上を素足で歩いて脳を刺激する運動や、ラジオ体操なども、該当するとみなされている。2006年6月現在、介護予防スポーツの活動の中心は、外出・歩行支援のためのリハビリの運動の普及になっている。普段は杖をつくほどではないが、階段を降りるときなどに膝に痛みを覚えたり、無理に出歩くと膝に水が溜まるなどの不調に悩む日本人は、数百万人いると推定されている。将来歩行能力が低下して、自由に外出できなくなることに不安を抱えている人も少なくない。そこで、新たな工夫を凝らした幾つかの試みが始まっている。ストック・ウォーキングやウォトレーといった、ちょっとしたアイテムを用いることで、膝に加わる負担を減らして、普段の生活の中で無理なく運動強度を高めて筋力を付け、外出時の歩行を楽にしていく工夫である。